みなさん、こんばんは!
今回は私が気に入ったとある本の紹介です。

タイトルは「答えが運ばれてくるまでに」と言います。
文:時雨沢恵一先生、絵:黒星紅白先生が担当で、メディアワークス文庫からの刊行です。
ライトノベルをよく読んでいる方は、このコンビにピンと来た方が多いかもしれませんね。
「キノの旅」シリーズなんかを書いているコンビです。
文庫の形態を取っていますが、中身は絵本です。
なので内容も90ページ程度で、普通に読んでも5分で最後まで行きます。
初めはこの本を手に取ったとき、いくら絵本でもこのページ数で文庫と同じ値段はありえないと思っていました。
しかしちょっと読んでみたら妙に感動してしまい、そのままの勢いで買ってしまったというクチです。
雰囲気としては相田みつをに近いかもしれません。
あれが好きな人は多分この本も気に入ると思います。
中身を詳細に紹介することはできませんので、全20話の中から私の気に入った1話だけ紹介します。
これも丸写しで紹介するのは問題があるので、少し省略した物を以下に書きます。
「私が小学校に通い始めたとき、苗字がたった1文字違いのクラスメイトがいた。
下の名前はまるっきり一緒だった。
しょっちゅう呼び間違えられた。
間違われて驚いたり、それをネタにからかわれたり。
どうして運命の神様は、こんなやっかいなことをしてくれたのか。
どちらかが名前を変えれば、問題は解決するのに。
ずっと、そう思っていた。
そして今日、私は役所に行って、名前を変更してきた。
これで、呼び間違えられることは、永遠になくなった。
なくなったのだが…
今度は、どっちが呼ばれたのか、まったくわからなくなった。
でも、運命の神様が本当にやりたかったことは、分かった。」私はこの話を読んだとき、とても感動してしまいました。
みなさんは、この文章の内容が理解できましたか?
私はあえて重要なヒントである1文を削りましたので、もしかしたらわかりにくいかもしれませんね。
どういうことか分かった人は、良かったらコメントにでも残してみてください。
こんな感じの短い話が、淡い色使いの優しい絵付きで20話載っています。
気になった方は、是非とも手にとって見てください。
では、今回はこの辺で。
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